【第1試合(8:00) 二松学舎大付(東東京)-広陵(広島)】

 レジェンド始球式は駒大苫小牧(南北海道)OBの本間篤史さん。田中将大投手(現ヤンキース)らとともに活躍し2年夏優勝、3年夏は主将を務め早実との引き分け再試合の末準優勝。卒業後は亜大、JR北海道でプレーした。

 2年連続3度目出場の二松学舎大付は1年生ながら全試合スタメンマスクをかぶった山田将義捕手が攻守でチームを支える。山田は入学前にU12、U15代表を経験。二塁送球1・9秒台を誇る捕手として注目される。東東京大会ではチーム最多の10打点。バットでは勝負強さを見せる。

 全国最多出場132チームの最激戦区を勝ち上がった。6試合中4試合で逆転勝ちと粘り強い打線が光った。主将の平間陸斗内野手(3年)は高校通算40本塁打。予選では3番打者として打率4割5分8厘、1本塁打でチームを引っ張った。6番野村昇大郎外野手(2年)は打率7割7分8厘と怖い存在。

 春は過去5度の出場で初戦突破は1度しかないが、夏は2回とも初戦突破している。3度目の今回も続きたい。

 2年連続23度目出場の広陵は昨夏準Vメンバー中心に日本一を目指す。昨夏の甲子園は中村奨成(現広島)を擁して準優勝。猪多善貴主将(3年)ら6人がベンチ入りし、広島大会は彼らを中心に勝ち上がってきた。4番を任されていた河端利晶内野手(3年)は打率5割2分4厘、3本塁打、10打点。準決勝の広島商戦で本塁打を放つなど、勝負強い打撃で打線を引っ張る。

 1番高田桐利内野手(3年)と2番吉岡広貴内野手(3年)は打率4割台。チャンスを生みだし、7試合で80得点を奪った立役者となった。投手陣は森悠祐投手(3年)を中心に4人で勝ち上がった。

 広島県大会は西日本豪雨の影響で開幕が10日ずれ込み、全国で最後のスタートとなった。日本一で被災者に勇気と元気を届けたい。

◆二松学舎大付のおもなOB 元ロッテ初芝清、広島鈴木誠也

◆広陵のおもなOB 阪神金本知憲監督、広島野村祐輔