駒大苫小牧(南北海道)OBの本間篤史氏(30)が「レジェンド始球式」に登板した。ヤンキース田中将大投手の同級生で、2年夏は連覇に貢献。3年夏は主将を務め、日本ハム斎藤佑樹擁する早実と壮絶な決勝戦を繰り広げて準優勝した。

 元チームメート田中をほうふつとさせるワインドアップから投じたボールは、ショートバウンドで捕手のミットに収まった。右足を小さく折り曲げるフォームは斎藤を意識。事前に「投げ方をまねするから」と連絡すると、斎藤から「そこはハンカチでしょ」と返され、「使っていいんだなと思った」と、投球直後にはハンカチで汗をぬぐった。

 始球式を終え「(現役時代の)決勝の時もすごかったですが、今日もたくさんの方がいて、決勝以上に緊張した。マウンドに立ったのは初めて。ここで投げていた田中将大はすごいなと思った」と話した。本間氏は高校卒業後、亜大、JR北海道でプレーを続け、昨年10月に引退した。

 本間氏は「昨年まで現役でできたのは、あの試合で学んだことが多く、経験が生きているなと思います。ゲームセットになるまでわからないのが野球。最後まで頑張ってほしいです」とエールを送った。