横浜(南神奈川)が9回裏の絶体絶命のピンチを切り抜け昨夏優勝の花咲徳栄(北埼玉)を破った。3回戦進出は5年ぶり。

 8-4で迎えた9回裏、8回途中から登板していた黒須大誠投手(2年)の制球が乱れた。先頭打者に死球。さらに四球で無死一、二塁。1死後再び四球で満塁に。4番野村は内角直球で詰まらせたが適時内野安打となり3点差。なおも満塁。続く羽佐田を一邪飛で2死満塁。6番倉持に押し出し死球を与え2点差に迫られた。

 さらに7番井上に対しフルカウント。最後の1球は外角低めに完全に外れたが井上が空振りしてゲームセット。逃げ切った。

 平田徹監督は「楽な展開はありえないと思っていましたが、改めて去年の優勝校、花咲徳栄高校に敬意を表したいと思います」と話した。

 9回裏の大ピンチについては「もう腹をくくるしかないと。選手を信じて縮こまらないように。ひるまず内角を攻めてくれました」と振り返っていた。