済美(愛媛)が高知商(高知)との四国対決を制し、準優勝した04年以来14年ぶりの8強入りを決めた。

 12日の2回戦、星稜戦。タイブレークまでもつれた試合で13回、184球を完投した山口直哉投手(3年=171センチ、64キロ、右投げ)が快投。中3日でマウンドに上がると6回まで3安打無失点。7回に1点を失ったが疲れも見せず121球で8安打1失点完投した。

 打線は5回、星稜戦で逆転サヨナラ満塁弾を放った1番矢野功一郎内野手(3年)が三塁打で出塁。3番芦谷泰雅捕手(2年)が外角低めの難しい変化球を左前にはじき返し先制。7回には無死一塁から2番中井雄也内野手(3年)がバスターエンドラン。打球が右中間に転がる間に一塁走者が一気に生還。2点目を奪った。この回さらに1点を加えた。

 高知商は1、2回戦で2桁得点を挙げた打線が1得点。エース北代真二郎投手(3年)が好投したが援護できず86年以来32年ぶりの8強入りを逃した。