桐生第一高校(群馬県桐生市)は23日、硬式野球部員2人の顎をつかむなどの体罰をしたとして、30代の男性部長を21日付で解任したと明らかにした。複数の部員に「今後試合には出場させない」と言ったとして30代の男性コーチにも注意し、部の指導を自粛させた。部長、コーチとも同校の教員。同校野球部は全国選手権大会で優勝したこともある強豪。

 同校によると、部長は6月、部員2人の顎をつかんだりユニホームの肩や胸をつかんで引っ張ったりした。コーチは4月以降、問題となった発言をした。

 8月上旬、保護者から指摘があったため、学校側が全部員62人にアンケートするなどし、確認した。校長から当該の部員に謝罪した。

 同校は21日、県高野連に事実関係を報告した。保護者会を開き、経過を報告する。