今夏限りでの退任を発表した智弁和歌山の高嶋仁監督(72)について、交流のある大阪桐蔭・西谷浩一監督(48)がコメントした。

「びっくりしています。本当なのかなと。間違いであってほしいと思いました。いつか辞められる時が来るかなと思っていましたが、いざその日が決まると本当に寂しいです。お世話になった大目標の監督」と驚きを隠せない様子だった。

大阪桐蔭が春夏連覇を果たした今夏の甲子園決勝に、高嶋監督は訪れており「優勝してその日の晩に『おめでとう。春よりも強くなってたな』とメールをいただきました。夏の甲子園でお会いした時は、そんな様子がなかったので、正直びっくりしています」と話した。

ここ2年間は対戦することが多く、17年春の近畿大会から今春の近畿大会まで5度対戦し大阪桐蔭が5連勝。高嶋監督は「打倒大阪桐蔭」をずっと掲げていた。「『大阪桐蔭を倒すまでずっと辞めない』とおっしゃっていた。それまでは甲子園をかけた試合や、甲子園で当たったことがなかなかなかったのに、一気に当たり出しました。今思えばセンバツ決勝でやらせてもらったのは、恩返しというか、ありがたいという気持ちです」と今年のセンバツ決勝を思い返した。

現在、西谷監督は春夏甲子園通算55勝で、最多68勝を誇る高嶋監督の背中を追いかけている。「勝ちへの執念というか、何が何でも勝つんだという強い思い、執念がある。最上級の強さと勝ちへのこだわりは、若い時から今現在も変わらず、僕らも見習わないといけないと思います」と話した。