北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた北海道・むかわ町の鵡川は初戦で敗退した。

同点の4回、相手に打者一巡の攻撃を許して5失点とリードを広げられた。最終回は2死一、三塁から1点を返すが逆転はならなかった。メンバーは攻守交代などでチームの伝統である「全力疾走」を徹底、グラウンドを駆け回った。鬼海将一監督(34)は「子どもたちはよく打ってよく走った。この場所に立てたことがうれしく思う」と感慨深そうに話した。

6日未明の地震で同町は震度6強を記録。町内では建物が倒壊するなど被害は大きかった。選手寮で生活している選手は一時的に実家に帰省。12日に1週間ぶりに練習を再開して大会に臨んだ。父母会はスタンドで「がんばろう!鵡川!!」の横断幕を掲げた。内海陸主将(2年)は「試合中は元気を切らさないように戦った。町を元気づけたかったので勝てなくて悔しい」と話した。