先発した金足農(秋田)の吉田輝星投手(3年)が高校最後の公式戦で、伝統の「侍ポーズ」をお披露目した。1回表、投球練習を終えると、吉田は右膝をついて「シャキーン!」。中堅の大友朝陽外野手(3年)と一緒に右腕を振り上げた。U18日本代表の宮崎県高校選抜戦(8月31日)以来のルーティンにマウンド上では笑顔を見せた。

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侍ポーズは今春から始めた。「最初は遊びで始めた。試合の感じで気張っていくと、いいパフォーマンスができない。自分も楽しい方の人間。気楽に行こうと」と、大垣日大(岐阜)との夏の甲子園2回戦の試合後に説明していた。日大三(西東京)との準決勝前には、日本高野連から「侍ポーズ」禁止を通達された。その準決勝では小ぶりにやったが、翌日の大阪桐蔭との決勝戦は「最後だから」と通常モードでこなしていた。

U18日本代表では中堅を守る大阪桐蔭の藤原恭大外野手(3年)と「侍コラボ」が実現したが、アジア選手権前には日本高野連から侮辱行為にあたるという判断で自粛要請が出ていた。