前橋育英(群馬1位)が「守りの野球」で作新学院(栃木2位)を破り、準々決勝に進出を決めた。

被安打7も「走者が出たら併殺打のチャンス。併殺は波に乗れる」と声をかけ合い、再三のピンチにも4つの併殺打に。作新学院の積極的に打ちに来る「攻撃型野球」を封じ、得点を許さなかった。

0-0で迎えた6回裏には、先頭の3番・剣持京右内野手(2年)が右越えのソロ本塁打を放ち、試合を決めた。

「とにかく1点が欲しくて、先頭の自分が塁に出たいという気持ちで振った」と振り返った。

荒井直樹監督(54)は、「1試合、4つの併殺は私の指導歴の中でも記憶にない。日ごろから、1試合で併殺を3つとることを目標に練習をしてきた。その成果ですね」と選手をたたえた。

前橋育英は、22日の準々決勝で中央学院(千葉1位)と山梨学院(山梨2位)の勝者と対戦する。