2季連続甲子園で学校通算102勝を目指す龍谷大平安で、1年生5番の奥村真大(まさひろ)内野手も史上初の夢に1歩近づいた。

甲西(滋賀)の選手だった父伸一さん(49=甲西監督)は86年夏、ヤクルト内野手の兄展征(23)は日大山形主将の13年夏、ともに甲子園でアーチをかけた。「親子3アーチ」を果たせば、史上初。この日は4打数無安打に終わった奥村は「ぼくはまだまだですが、いずれ甲子園で、父、兄の1本を超えたい」と全国大会2アーチ以上の目標を掲げた。

10月4日の阪神戦。兄は甲子園で今季1号を放った。動画で確認していたら、兄から「ホームラン、見てくれた?」のLINEも送られてきた。真大は1年で名門・龍谷大平安の5番に座る。この日は豊田祐輔(2年)-野沢秀伍(2年)と投手陣の踏ん張りで近畿8強を決めたが、いずれは攻守でチームに貢献できる立場になりたい。その先に史上初の夢がある。