5年ぶり4度目出場の八戸学院光星(東北・青森)が、7-3で東邦(東海・愛知)を退け、開幕戦を飾った。

エース右腕・後藤丈海投手(2年)が11安打されながらも3失点で完投した。八戸学院光星にとって東邦は16年夏の甲子園2回戦で、9回裏に一挙5失点してサヨナラ負けした因縁の相手。中3時に、その試合をスタンドで観戦していた後藤は、4点差で最終回を迎え「あの時と同じだな」と考えたといい、「先頭を打ち取ることだけ考えていた。最後まで何が起こるか分からないと思って投げた」と3者凡退で逃げ切り、ホッとした様子だった。

1回裏に下山昂大内野手、大江拓輝外野手、原瑞都外野手(いずれも2年)の3連続適時打で5点を先制。2点差に迫られた9回表には武岡龍世内野手(2年)のバックスクリーン弾などで2点を加点した。仲井宗基監督(48)は「(16年の負けは)この子たちには関係ない。『アメトーーク』とかでもやっていて知っているでしょうけれどね。どの試合も最後まで気を抜かずに、攻めてプレッシャーをかけることを、いつも言っています。初回の5点につきますし、武岡の一発も大きかった」と笑顔を見せた。

阪神北條史也(24)ロッテ田村龍弘(24)らを擁して頂点に立った11年以来の優勝に挑む。11日の準々決勝では、15年王者の高松商(四国・香川)と対戦する。