4日、今春センバツに出場した静岡の木下将吾外野手(3年)が法大文学部、黒岩陽介捕手(3年)が立大法学部に合格した。木下は「持ち味の足の速さ、肩の強さを生かしてレギュラーになりたい」、黒岩は「しっかり下積みを積んで、先輩の技術を盗んでいきたい」とそれぞれ、抱負を語った。

木下は昨冬、進路について栗林俊輔監督(46)と相談した際、「東京6大学を目指してみろ」と勧められた。ひたむきに練習を続けるのは苦手だったが、目標に向かって鍛錬を積んだ。7月下旬に法大野球部の練習に参加すると、打撃、シートノックなどで手応えをつかんだ。今秋のリーグ戦を制するなど名門への進学に「結果が出てうれしかった。大学では簡単に試合に出られないと思うが、努力していきたいです」と力を込めた。

黒岩は「元々、大学で野球をやるなら東京6大学でと考えていました」と準備を進め、8月に立大の練習に参加した。「監督と選手の距離が近いと感じました。厳しさもあり、メリハリがあって魅力に感じました」と、明るいチームカラーにやりがいを感じている。

明大に合格した村松開人内野手(3年)を加えた3人が、同一リーグでしのぎを削ることになる。木下は「2人には負けたくない。卒業まで時間はあるので、しっかり準備したい」。黒岩は「まずは試合に出られるように頑張って、2人に置いていかれないようにしたい」と表情を引き締めた。【河合萌彦】

◆木下将吾(きした・しょうご)2000年(平12)8月9日、浜松市生まれ。小2で野球を始め、北浜東部中では磐田ボーイズに所属。176センチ、76キロ。右投げ右打ち。家族は両親と姉、妹。血液型O

◆黒岩陽介(くろいわ・ようすけ)2000年(平12)9月17日、静岡市生まれ。西奈小ではソフトボールで投手。竜爪中から軟式野球を始め、2年秋から捕手。173センチ、75キロ。右投げ右打ち。家族は両親と兄。血液型A。