今夏の甲子園に出場した八戸学院光星(青森)の投打主軸2人が、都内の強豪大学に進学することが、分かった。20日までに、主将を務めた長南佳洋外野手(3年)は明大(東京6大学)、エース右腕・福山優希(3年)が駒大(東都)に合格。ともに大学日本一の目標に向け、レギュラー獲得に挑む。

長南は福島・いわき市出身。聖光学院(福島)で3季連続甲子園出場し、東洋大(東都)に合格した矢吹栄希内野手(3年)と郡山ボーイズの同期で、切磋琢磨(せっさたくま)してきた。高校通算22本塁打の長打力に加え、広角に打てる勝負強さが最大の武器。今春は県優勝に続いて、東北4強。今夏の青森県大会では3本塁打を含む18打数9安打7打点と、打率5割で甲子園へ導いた。だが甲子園では2戦合計7打数無安打。悔しさは明大で全国舞台出場をつかんで晴らす。同大は今秋4位。クリーンアップを担った4年生外野手2人が抜ける穴を埋めるべく、打撃力でアピールする。

福山は地元八戸で育った。178センチ、77キロのガッチリとした体格から最速145キロのキレのある直球を軸に、スライダーやフォークなど変化球も多彩だ。明石商(西兵庫)との甲子園初戦では5回自責点1と粘投したが、龍谷大平安(京都)との2回戦では2回途中6失点で降板した悔しさも残る。駒大は今秋、明治神宮大会を制した立正大とのプレーオフに敗れて、リーグ戦2位。14年秋以来の優勝に少しでも貢献するべく、夏以降もトレーニングを継続し、準備を進めている。

後輩たちは今秋の東北大会で優勝し、来春のセンバツ出場が確実。長南、福山も1年春からの活躍に期待が集まる。