知徳野球部の佐藤翔投手(3年)がこのほど、東都大学リーグ1部の駒大法学部に合格した。中学は父裕徳がコーチを務める静岡裾野シニアに所属。控え選手で出場機会に恵まれなかったが、高校では背番号1を背負った。努力の男が意気込みを語った。

中学時代の仲間を見返そうと必死にやってきた。投手に転向し、まずは体作りが大事だと考え、筋力トレーニングと走り込みに取り組んだ。球速に自信はなかったが、最速137キロまで伸びた。もともと変化球のキレが良く、直球の質が上がったことで、変化球が生きるようになった。今年の春季県大会では常葉大橘を2安打12奪三振に抑え、完封した。「思っていたより球速が伸びた。中学で父がコーチなのに活躍できなくて恥ずかしさがあったので、シニアの仲間たちに負けないように頑張りました」と高校生活を振り返った。

静岡裾野シニアでは大滝敬二塁手(藤枝明誠3年)の控えで、「代走で出場したかな」というほど。しかし諦めずに努力し、今秋の東都大学リーグ1部で2位の強豪に進学する。佐藤は「全国制覇を目指し、変化球を磨いて球速は140キロ後半を投げ、最後にはエースの座を狙いたい」と決意を語った。【大野祥一】

◆佐藤翔(さとう・しょう)2000年(平12)9月25日、御殿場市生まれ。小学1年から御殿場ファイターズで競技を始める。中学は御殿場南中で静岡裾野シニアでプレー。家族は両親、姉2人。178センチ、75キロ。血液型O。