大阪桐蔭の野球部がラグビー部の活躍に刺激を受けた。5日、大阪府大東市のグラウンドで新年の練習をスタート。

そのさなか、花園ラグビー場から全国高校ラグビー決勝進出の朗報が届いた。

練習に集中していた主将の中野波来外野手(2年)は全体練習終了後に報を聞いた。主力のフランカー奥井章仁らクラスメートが多く、日ごろから意識し合う間柄だ。

「2年生はほとんど友だち。昨年も決勝戦を見に行きました。みんなのプレーを見て、自分たちも頑張らないとと思った」と振り返る。決勝は7日。始業式のあと、部員全員で応援に行く予定だ。西谷浩一監督(49)の方針で、ともに日本一を目指す仲間の戦いを、今年も目に焼き付けて刺激にすることを決めた。

1年前も花園決勝を応援した野球部は、その年、甲子園春夏連覇の偉業を達成した。メンバーが総入れ替えになった新チームも苦戦が予想される中、秋は大阪準優勝と健闘した。

近畿大会はベスト8止まりで、3月の選抜大会出場は微妙。それでも西谷監督は「(選考)結果は自分たちでどうこうできない。毎年のことですが、準備だけはしっかりしないといけない。秋に2回負けた悔しさを持ってやっていきたい」と気を引き締め直した。