日本学生野球協会の平成30年度優秀選手(大学26人、高校47人)に選ばれた中越・小鷹葵捕手(3年)の表彰式が21日、同校の校長室で開かれた。2年ぶり11度目の甲子園出場を決めた18年夏の主将。「自分だけの賞ではない。支えてくれた人、一緒に戦った仲間。対戦相手にも感謝したい」と言った。

今春、東都大学リーグ2部の青学大に進学する。「チームを1部に昇格させるのが目標。夢のプロ野球選手へ、力をつけたい」と小鷹は大学4年間の大きな目標を2つ掲げた。すでに青学大の練習には泊まり込みで2度参加した。全体練習の時間は中越より短かったが、野球への真剣な姿勢を目にしてきた。「自主的な部分が多い。時間の使い方が大事になる。午後11時の寮の点呼の前まで練習している先輩もいた」。

2月2日が青学大の入寮日。3月1日からは1週間の静岡キャンプが始まる。秒読みに入った大学生活に備えて、小鷹は後輩の1、2年生のメンバーと同じ練習メニューをこなしてきた。持ち味の打撃力を磨き、ブルペンでマスクもつけた。「大学では投手のレベル、打者のレベルが高校より一気に上がる。打者との駆け引きを大事にして将来の夢につなげたい」。この日の優秀選手表彰が、青学大で野球に取り組む糧になる。【涌井幹雄】