第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)の出場校が25日に発表され、21世紀枠候補の清水桜が丘に吉報は届かず、県勢初の同枠選出はならなかった。

曲田雄三監督(35)は「残念ではありますが、自分たちがやってきたことが評価されてここまで来れた。選手たちは自信を持ってほしい」と望んだ。

午後3時40分。グラウンドへ集まった選手たちは、渡辺紀之校長(55)から選考結果を聞かされた。エース投手の敦賀渉(2年)は「少し期待していたので残念です」とうつむいた。それでも、直後の選手間ミーティングでナインは気持ちを切り替えた。小川允羅(ちから)主将は「自分たちにはまだ春と夏がある。春には秋に果たせなかった県優勝と東海1勝を目指したい」と前を見据えた。

全国大会常連のサッカー部とグラウンドを共有するなど、環境面のハンディを乗り越え、練習を工夫。主体性重視の教育を受ける選手たちは、自らで考え、協力し合い、レベルアップ。昨秋の県準優勝、東海大会初出場と、結果を残してきた。曲田監督は「東海では1つの四球から負けにつながった。最後の3アウトを取って勝つ練習を今後も続けたい」と話した。

甲子園への道のりはいったん、リセット。しかし、選手たちは自力で夢舞台への切符をつかむつもりだ。小川は「自分たちの目標は夏の甲子園で勝つこと。これまでやってきたことが間違っていなかったと自信を持って、春や夏に向かっていきたい」と力を込めた。【河合萌彦】