春日部共栄(埼玉)が、22年ぶり3度目の出場に安堵(あんど)した。今月20日、本多利治監督(61)の過去の体罰が発覚。監督が自宅待機になる中で、石崎聖太郎主将(2年)は「不安はありました。でも、自分たちの結果(昨秋関東大会準優勝)を信じていました」と前を向いてきた。

一方で、グラウンド外は慌ただしい。本多監督には校内での処分に加え、2月1日の日本学生野球協会審査室からも処分が出る可能性が高い。宇野禎弘校長(63)は「もし(本多監督がセンバツで采配を)とれる処分であったとしても、学校としてそういうことはしない」と明言。現時点では監督代行が指揮をとる可能性が高そうだ。

学校側は部員の動揺を最小限にすることを最重要視しており、指導歴26年目の植竹幸一野球部長(49)や、同17年目の増田剛コーチ(38)など現指導陣が候補になる。宇野校長は「遅くても2月中旬までには決めたい」と話した。