一足早い春が来た!?

14日、センバツ出場32校主将によるキャプテントークに参加した横浜・内海貴斗主将(2年)は、心の中で「よっしゃ、来た!」と叫んだ。智弁和歌山・黒川史陽主将(2年)から「横浜の内海?」と話しかけられたからだ。

以前、内海に目標の選手を質問すると「智弁和歌山の黒川選手です」と挙げることがあった。記者が意外そうな反応をすると「えっ、やっぱりここはプロ野球選手の名前を挙げたほうがいいですか?」と慌てるほど、こだわりの黒川好きだった。

「1ファンです。去年のセンバツで東海大相模の試合を見て、かっこいいバッターだなと思ったんですよ」。昨夏はともに甲子園出場したものの、照れくさくて話しかけられなかったという。

実は黒川も、内海の存在が気になっていた。「内海君のファンです。横浜高校で主軸を打ってるなんてすごい」。ともに一塁や二塁を守る、勝負強い左打者。共通点は多く、初対面ながら“相思相愛”が判明したこの日、さっそく意気投合し会話は盛り上がっていた。

「やっぱり、打ってほしいなって思います。ファンとして見ちゃいます」と内海。肩を組み合い、健闘を誓っていた。【金子真仁】