絶対的な優勝候補は不在だが、第1日の目玉カード、星稜-履正社の勝った方が勢いに乗るかもしれない。大会NO・1投手の奥川恭伸投手(3年)のいる星稜は投手、野手とも充実。甲子園経験者も多く、弱点が少ない。履正社も主砲・井上広大外野手(3年)を軸に強打を誇る。

昨秋の神宮大会を制した札幌大谷はタイプの違う2枚看板が強み。打線も切れ目がない。153キロ左腕の及川雅貴投手(3年)を擁する横浜も上位を狙える。左腕2枚の龍谷大平安、投打に新2年生の軸がいる明石商の近畿勢も有力。

試合巧者で春に強い広陵は初戦で当たる八戸学院光星が難関。東北勢初の甲子園Vへ、強打が際立つ。九州王者の筑陽学園も頂点を狙う力がある。平成最初と最後のセンバツ制覇を狙う東邦は石川昂弥投手(3年)が投打の柱。エースで4番の村田賢一投手(3年)が引っ張る春日部共栄と、四国王者・高松商の対戦も注目だ。

21世紀枠では石岡一が有望。147キロを投げる岩本大地(3年)が踏ん張れば面白い。