明石商(兵庫)がドラ1OBの期待に応える。3年ぶりの出場で、第5日第1試合で国士舘(東京)と対戦する。

西武のドラフト1位松本航投手は、同校から日体大に進み、プロ入りを果たした。昨秋のドラフト会議後には、松本が教育実習で来校。大学で行っていたトレーニング法の中から厳選4つを選手に指導。2年生エース中森俊介ら投手陣には、大学で取得したツーシームを伝授したという。狭間善徳監督(54)は「11月からずっと(松本式トレを)やって、体幹がすごいぶれなくなった」と、効果を実感する。抽選3日前の12日には、遠征のオフを利用して同校を訪れた松本から「初めて給料もらいました」と、ボール数十ダースが寄贈された。狭間監督は松本から「上まで上がってください。明石商の頑張りが(自分の)頑張ろうとする力になる」と、言葉を受けたと明かした。国士舘については「足の速い選手がたくさんいる。その辺は警戒しながら」と分析。自チームには「打力は今までの中で一番いい。だから、ピッチャーが精度良く投げてくれたら鬼に金棒」と、投手陣を鍵に挙げた。