「打の明豊」の真骨頂を発揮するのに最高の舞台が整った。

10年ぶりとなる明豊(大分)のセンバツの初戦の相手は、優勝候補の横浜。マウンドには最速153キロ左腕の及川がいる。対戦が決まった川崎絢平監督(37)は「高校球界では、ずばぬけている」と力を認めながら「1対1ではダメなので、低めの見極めを大事にしたい」とつなぐ意識を強く、打線として立ち向かっていく姿勢を口にした。

昨年秋の大会では「あまり左腕とは対戦してなかった」としながら、練習試合解禁後には左腕と対戦。140キロを超える投手とも対戦し2ケタ安打も記録した。「昨年の甲子園の姿も見てますし、You Tubeでも見られますから」と対策に自信をのぞかせる。表悠斗主将(3年)も「連打は少ないと思うので、ここぞというときにバントや足を使った攻撃が必要になると思います。横浜高校は、自分たちと比べてYou Tubeにもたくさん出てるので、研究していきたい」と臆するところはない。智弁和歌山出身の川崎監督が作り上げた「強打」の真価が試される。