春の甲子園を、夏のように熱くする。甲子園練習に登場した横浜(神奈川)ナインは、レギュラー9人中4人が半袖のアンダーシャツ姿だった。「今日は暖かいですしね」と平田徹監督(35)。気温は17度にまで上がっていた。

24日の初戦・明豊(大分)戦は一転、冷え込みそうな気配だ。兵庫県の24日昼の予想気温は10度か、10度未満かというところ。さすがに試合では半袖の選手はいないだろうと思いきや、3番打者の小泉龍之介外野手(3年)は「半袖でいきますよ。初戦も開会式も、全部半袖です」とためらいなく宣言した。

雪の多い福井・越前市出身。「地元の寒さとは全然違いますから」と、横浜では真冬以外は半袖アンダーシャツで練習する。甲子園入り直前の練習後にも「龍ちゃん、センバツも半袖でいくんでしょ?」と内海貴斗主将(3年)に尋ねられた。小泉の袖は、チーム内でもちょっとした話題のようだ。

50メートル6秒0、遠投120メートル。高校生ではトップクラスの身体能力を誇る右打者だ。オリックス吉田にあこがれ、フルスイングが信条ながら「これまで出場した甲子園では、納得のいく打席がまだ1つもありません」。主軸の1人として出場する今春への意気込みは大きい。甲子園練習のシート打撃でも右中間フェンス際まで大飛球を放つなど、調子を上げている。

「ハマの熱男」小泉に触発されたかのように、冨田進悟外野手(2年)も「自分も試合は半袖でいきます」と明言。北海道・旭川出身で本場の寒さを知る吉原大稀内野手(3年)も、半袖派。1試合に8枚のウエアを持ち込む内海が半袖姿になる可能性も残る。鍛え抜いた腕っぷしで、気迫いっぱいにエース及川雅貴投手(3年)を援護する。【金子真仁】