【第2試合(11:30)松山聖陵(愛媛)-大分(大分)】

ともに春夏の甲子園初勝利を目指す。

2年連続2度目のセンバツ出場となった松山聖陵は投手力が武器。エース右腕、根本大蓮(たいれん)投手(3年)と2年生右腕の平安山陽(へんざん・よう)投手の2枚看板。昨秋9試合は、継投で四国大会準優勝と結果を残した。根本は188センチの長身から投げ下ろす角度のある球が持ち味。平安山は3試合23イニングで22三振を奪った。

打線は4番折田玲外野手(3年)を中心に、磨いてきた強打が持ち味。折田は現チームで唯一、甲子園でのプレー経験があり、昨秋はチームトップの11打点をたたき出した。

中本恭平監督(30)は、名将、明徳義塾(高知)・馬淵史郎監督(63)のおい。昨年から松山聖陵のコーチを務め、2月に監督就任した。

◆松山聖陵の主なOB 広島アドゥワ誠、俳優藤岡弘、

大分はバッテリー中心に勝ち上がり、昨秋の九州大会4強を手にした。エース長尾凌我(りょうが)投手(3年)は、直球は130キロ台ながら、制球力が武器。シュート、縦のスライダーなど、多彩な変化球をコーナーについて打たせてとる。防御率1・98の安定感に加え、この冬のトレーニングで下半身も安定し、投球にもキレが生まれ、バージョンアップに成功した。

小学5年生からチームメートの捕手、江川侑斗捕手(3年)との息もピッタリだ。巧みなリードで長尾の制球力を存分に生かす。バッテリーを軸に守って、初めてのセンバツ舞台に臨むことになった。

打線では4番に座る中尾拓士(たくと)内野手(3年)が中心。昨秋の大会8試合で13打点を挙げて、打線を引っ張った。3番江川が打率3割9分4厘、5番田中颯悟外野手(2年)は打率4割6分2厘をマークするなど、クリーンアップの出来がカギだ。

14、16年と夏は2度甲子園出場はあるが、センバツは初めて。明豊とともに大分県勢としての10年ぶりの白星を狙う。

◆大分の主なOB、OG オリックス佐野皓大、元ヤクルト岩崎久則、女優財前直見