センバツ開幕を前にした甲子園でもイチロー引退は話題だった。東邦(愛知)・森田泰弘監督(57)は、コーチ時代に中学3年のイチローに強い興味を示していた。

結果、ライバル校に行ったが「センス、スピードがあった。中村豪先生(当時の愛工大名電監督)の指導で成長して、それが基礎になったと思う。ああいう人に戻ってもらって、伝えてもらえれば」と高校世代への還元を希望した。

愛知県で生まれ育った東邦の主将、石川昂弥投手(3年)は小6でイチロー杯に出場。「あのような選手が愛知県から出て、愛知ってすごいなと思う」とあこがれのまなざしを向けた。

広陵(広島)・中井哲之監督(56)はイチローが出場した91年センバツの優勝監督。「当時の選手たちも『すごい選手になる』と言っていた。技術を教えられる人だと思う」と話した。