決勝で会おう。札幌第一の畠山和明投手、木田祥太内野手が開会式リハーサルで、中学時代に旭川大雪ボーイズでともにプレーした横浜の吉原大稀外野手(いずれも3年)と再会した。

勝ち上がれば決勝で対戦する可能性があり、3人は「まず1つずつですが、最後に対戦できたら」と口をそろえた。

畠山と吉原は中学時代、バッテリーを組んでいた。高校進学直後の1年春、いきなり吉原が神奈川県大会決勝で、今大会屈指の左腕、及川雅貴(3年)とバッテリーを組み出場していた。畠山は「横浜で1年春から公式戦に出るなんて驚いた。もっと頑張らなきゃと強く刺激を受けました。吉原の存在があったから、ここまで厳しい練習を続けて来られた」と振り返った。

正月には3人そろって旭川で自主トレを行った。札幌第一は神宮枠の可能性があったが、横浜は関東大会準々決勝で敗れ、センバツ出場が微妙な時期だった。吉原は「夏に甲子園で会おうと約束していたら春に会えた。こんなチャンスはなかなかない」と喜んだ。背番号13の左の大砲で、チーム状況によっては4番に入る可能性もある。畠山と木田は「自分たちも負けられない。全力を出して勝ち上がりたい」と意気込んだ。【永野高輔】