偏差値68の知的JKアナウンサーが甲子園デビューした。23日、第91回選抜高校野球大会の開会式で司会の大役を務めた橋本由紀さん(18)。昨夏の全国高校放送コンテスト・アナウンス部門で優勝し、今春に大分舞鶴を卒業したばかり。入場行進などを担当し、愛らしい笑顔で美声を披露。「今まで練習してきた中で一番よくできた。100点だと思います」と自己採点した。

昨年12月に司会に内定して以降、学校や自宅で連日練習を積み重ねてきた。卒業式を終え、25日に大学進学に備えて引っ越し予定。「最後に制服を着るのが、この甲子園の舞台となって最高の思い出になりました。4年間しっかり勉強して、将来は(アイドル的な)キャラクターではなく、しっかりと情報を伝えられるアナウンサーになりたいです」と夢に突き進む。

地元の大分県からは明豊、大分の2校が出場。「どうしても、2つの校名を読む時に力が入ってしまいそうだったので、雑誌を買って、全部の学校の特徴とかを知ってから臨みました。私は大学進学の不安も大きかったですけれど、堂々とした行進や、かけ声、式典全体から勇気をもらうことができました。優勝とか準優勝とか結果がついてしまうけれど、1人1人悔いなく頑張ってほしいです」。出場32校すべての健闘に期待を寄せた。

選手宣誓などの進行役を務めたのは、同朗読部門を優勝した赤瀬智咲さん(17=広島・呉三津田)だ。「実際に開会式に参加させていただいて、いろいろな人の努力が詰まった大会だと思いました。人の前に立つ覚悟をもっと強くしたいと思えたし、感謝の気持ちでいっぱいです」と重責を果たした。

また、昨年の全日本学生音楽コンクール全国大会声楽部門高校の部で1位に輝いた菅谷茉友さん(18=千葉・幕張総合)が君が代を独唱し、伸びやかな歌声を響かせた。