習志野のエース、飯塚脩人投手(3年)が意地を見せた。9回、最後の打者、奥川を右飛に仕留めると、大きくガッツポーズ。「相手は格上の投手。意識するなんて申し訳ない。ただ、ぜってー抑えてやる、と決めていた」と持ち前の強気を貫いた。

1点を先制され、なお2死一塁の2回。2番手でマウンドに上がった。盗塁で二進を許したが、得意の真っすぐで三振に仕留め、悪い流れを断ち切った。「逃げたら負け。攻めていく」と低めを突いた。4回には右太ももがつりそうになり、全力投球から緩急をつけるスタイルに変更。凡打の山を築いた。8回1死二塁では捕手、遊撃手とのアイコンタクトで二塁走者をけん制で刺した。球速は自己最速タイの145キロを計測。「今日は100点満点です」とニッコリ笑った。

小林徹監督(56)は「飯塚は気持ちの入った投球をしてくれた」と評価。飯塚は「強豪チームを無失点に抑えたのは今後のモチベーションになる」と胸を張った。