U18高校日本代表第1次候補による「国際大会対策合宿」が5日、大阪市内で始まった。

初日のこの日は座学でスタート。プロジェクトメンバーの大阪桐蔭・西谷浩一監督(49)が「日本代表に求められるもの」をテーマに講義を行った。

過去2度、日本代表監督を務めた経験に基づきながら力説した。西谷流「国際大会で乗り越えなくてはいけない壁」は4つ。<1>短時間でのチーム形成、<2>木製バットの対応、<3>ルールの問題、<4>環境に慣れる。多くの選手が苦戦する木製バットについては、智弁和歌山・東妻純平捕手(3年)に「どうやって対応する?」と問いかける場面も。「コンパクトに芯にしっかり当てることですね」と東妻が答えると、「そのとおりですね」と同意。「金属以上に振るくらいで。コンパクトに力強く。思い切りやって欲しい」と後押しもした。

国際大会ならではのストライクゾーンに苦戦したこともあり「(通訳を介し)どこが基準を聞いたら『ケース・バイ・ケース』と言われました」と笑いを誘ったほか、「グラウンドも甲子園みたくきれいに整備されているとは限らない。日本では(試合を)やらないだろという時もやる。雨で中止になって明日ダブルヘッダーと言われたことも」と苦労話を披露。「(待機時間に)森(友哉・現西武)はロッカーに段ボール強いて寝たりしていた」と教え子の逸話など、豊富な話題で講義を盛り上げた。【望月千草】