U18高校日本代表1次候補による「国際大会対策合宿」が7日、全日程を終了した。

31名が参加。17年夏の甲子園優勝メンバーでもある花咲徳栄(埼玉)・韮沢雄也内野手(3年)は「根性」でアピールした。

同校・岩井隆監督(49)から「日本一のショートをとるつもりでいけ」と送り出されたが、2日目の紅白戦で暗転。3打席目に右足アキレス腱(けん)上部に死球を受け、両肩を担がれて退場した。

同じ遊撃手の駿河総合(静岡)・紅林弘太郎内野手(3年)らライバルたちがアピールを続ける中、韮沢は打撲の治療と静養に終始した。

一夜明け、3日目最終日。日本代表の永田裕治監督(55)は韮沢には引き続き無理をさせない方針でいた。「そう話そうと思ったら、もう勝手にウオーミングアップを始めてましたよ。いい根性してますよね」。どちらかというと、もの静かで内に秘めるタイプ。岩井監督も「闘争心も見たい」と日頃から求めてきた。「高校のトップということで、技術も意識も得るものが多くありました」と韮沢。触発されたものは多かったようだ。

最終日のシート打撃では、羽黒(山形)の好投手・篠田怜汰(3年)から左中間三塁打。木製バットを振り抜いた打球は失速せず、持ち前の打撃をアピールした。花咲徳栄では1年秋から不動の遊撃手。この2日間の実戦練習では、バッテリーと一塁以外は全て守った。「いつもと違う景色で野球を見ることができた。楽しかったです」。

ベンチでは163キロ右腕・大船渡(岩手)の佐々木朗希投手や、昨夏の甲子園で対戦しヒットを打った横浜(神奈川)・及川雅貴投手(ともに3年)らとも話し込む姿があった。多くの学びが、夏の埼玉大会5連覇を目指すチームへの土産にもなった。