大船渡(岩手)の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)が3日、今季初の公式戦に登板した。春季県大会沿岸南地区予選・住田戦に先発し、3回1安打無失点で4奪三振。最速は140キロだった。チームも17-2の5回コールドで勝利し、春季県大会(17日開幕)出場が決定。山あいの釜石市・平田運動公園野球場に集まった2800人が、新時代の球界を背負うであろう逸材の「令和初陣」を見届けた。

佐々木の令和初登板には、球場開設25年目で最多の2800人が訪れた。球場を管理する同市体育協会・下村恵寿事務局長(69)が発表したが、カウント方法はなんと「職員何人かでスタンドを見て、お客さんを1人1人数えました。まるでバードウオッチングみたいな感じでした」。フィーバーへの入念な事前準備同様、最後まで丁寧な仕事ぶりだった。