センバツ8強の龍谷大平安が難敵とのガチンコ勝負に再び敗れた。19日に59歳を迎える原田英彦監督は「ショックですわ…。勝ちに行くぞと選手には言っていた。投手は2人ともよくなっているんですが、完全にバッテリーミス。普通に投げたらこんなに打たれない。同じことを繰り返している」と頭が痛そうだった。

0-4の6回に三尾健太郎内野手(3年)の2ランで反撃開始。8回に2点返して1点差に迫り、9回についに同点。再び勝ち越された10回も主将の水谷祥平外野手(3年)の二塁打で追いつく粘りを見せた。だが最後は延長11回、2番手の豊田祐輔投手(3年)が踏ん張りきれなかった。

昨秋の府大会では同じように準決勝で1点差負け。3位決定戦からの出直しを強いられた。何とか近畿大会優勝まで巻き返したが、今度もライバルに自信をつけさせる結果になった。

センバツ後はチームの底上げを図ろうとしたが故障者もあり、甲子園と大きく変わらないメンバーで春季大会を戦った。甲子園で5番を打った奥村真大内野手(2年)は今冬に治療済みだった不整脈の症状が少し出たため、今大会は出場を控えた。

「やっぱり奥村がほしいです。影響は大きいですね。練習はしっかりやれているので、もちろん夏は使います。勝ちにいって負けたこの経験を夏に生かしてほしい」。原田監督は夏への総仕上げに目を迎えていた。