酒田光陵が10-1の8回コールドで南陽に快勝し、2年連続で初戦を突破した。佐藤駿投手(2年)と佐藤駿捕手(3年)の同姓同名バッテリーが5回を2安打無失点。今春就任した加藤勇次監督(27)に県大会初勝利をプレゼントした。

まさに「今がシュン」をアピールした。ベンチ入り5人(先発4人)が佐藤姓で、「佐藤駿バッテリー」は公式戦デビューを白星で飾った。正捕手の佐藤優人(2年)が故障で登録外になり、本来投手の佐藤駿捕手が急きょ、マスクをかぶった。1学年下の最速135キロ右腕・佐藤駿投手を好リードし、9番打者でも8回、ダメ押しの適時二塁打を放った。

チーム内では学年で区別し、佐藤駿捕手は「3駿」、佐藤駿投手は「2駿」と呼ばれる。3駿は「投げやすい雰囲気をつくれるように強気でリードしました」。2駿は「自分の持ち味を引き出してもらえた。初戦に投げさせてもらい、自信になりました」と胸を張った。【佐々木雄高】