山村学園が、2回戦の習志野に続き、今春センバツ出場の国士舘を破り、準決勝進出を決めた。

3回裏、3四球に4本の長短打で5点を挙げ国士舘の先発・岩瀬を引きずり降ろすと、6回にも6本の長短打でつなぎ5点。国士舘のエース・白須も攻略。先発全員安打の12安打で快勝した。

2ストライクに追い込まれると、バットを短く持ち、甘い球がきたらコンパクトに振り抜く。ベースに近づき左バッターは長くボールを見て。右バッターは内角のボールをしっかり捉える。その徹底が、ビッグイニングにつながった。

投げては、5回から自身初という3連投の和田朋也投手(3年)が、2安打1失点と好救援。「これまでスタミナが課題だった。こんなに投げられるとは思わなかった。成長を感じます」と手応えを話した。

岡野泰崇監督は「今はバットが振れている。冬の練習の成果が、ここにきて出ているね」と笑顔。これまで、県大会ではベスト4が最高成績。強豪を次々と倒し波に乗る山村学園。その勢いは止まらない。【保坂淑子】