昨夏の南埼玉王者の浦和学院が打ち勝った。

昨夏甲子園を経験し、森士(おさむ)監督(54)が「リーダー」と呼ぶ2番の中前祐也遊撃手(3年)、3番の後藤陸人二塁手(3年)4番の畑敦巳捕手(3年)が計7安打5打点と躍動した。

初回に3人続けて出塁し2点を先制した。1点差の4回に2点を加え、なお2死一、二塁で中前が左中間に2点適時二塁打を放ち5点差に広げた。6回に佐野日大に5得点され一気に追いつかれたが、その裏に畑が左越え2点適時打を放ち、流れを渡さなかった。

雨で第2試合は中止になったが、選手だけのミーティングで「高めの打ち方」という課題を設定し、雨天練習場で打ち込んだ。森監督は「走攻守という意味で彼らはトップランク。彼らがどれだけリーダーシップを持ってやってくれるか」と語った。全国制覇という大目標に向け、センターラインがチームをけん引する。