最近10年で4回甲子園出場を決め、7年連続で決勝進出を継続していた佐久長聖が、初戦で7回コールド負けを喫した。

まさかの敗退に、試合後の藤原弘介監督(44)は、やや疲れた様子で「皆さんが見た通りの完敗です。北畑で7点を取られましたので、力負けです。早く終わってしまいました。これから春を目指して一からチームをつくっていきます」と穏やかな口調で敗戦の弁を語った。

エース北畑玲央投手(3年)が打ち込まれた。2回に先制を許すと、3回には2ランを浴び、5回に中押しされ、6回には失策がらみの3安打を集められ致命的な3点を失った。

北畑は「体をコントロールできませんでした。ホームランを打たれた場面と、6回に3点を失ったところで、力んでシュート回転して打たれました」と、うつむきながらもしっかりとした口調でピッチングを振り返った。

最速149キロの右腕で、スタミナもある好投手だけに、まさかの初戦敗退に、最後まで伏し目がちに礼儀正しく話すのが精いっぱいだった。