八戸学院光星は近藤遼一一塁手(3年)が3ランと満塁本塁打で7打点を挙げ、三沢商に5回コールド勝ちした。

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八戸学院光星の3番近藤がスタンドを「あっ」といわせた。3回裏1死一、二塁で近藤の放った打球はセンターバックスクリーンへの特大アーチ。たちまち3点を先制した。5回裏に3点を挙げ、なおも2死満塁で打席には近藤。今度は左翼席へのグランドスラム。サヨナラコールドで、「あっ」という間に試合を終わらせた。近藤は4打数2安打7打点。ヒット2本は本塁打だけで「初回に打たされて凡打(三ゴロ)に終わった。3回は自分のスイングをしようと思った。試合の流れができてよかった」と笑顔をみせた。

光星にとっては三沢商へのリベンジだった。15年夏の決勝で、延長12回1-2で無念のサヨナラ負けを喫した。近藤は「自分たちは直接には知らないが、チームは気合が入っていた」という。仲井宗基監督(49)は「近藤の3回の1発が大きかった」とたたえた。2年連続と春夏連続の甲子園へ、光星が順調に勝ち上がってきた。