東大阪大柏原は序盤のリードを守れなかった。元オリックスの土井健大監督(30)の初めての夏が終わった。

のべ5投手を継投させるなど積極的に動いたが、7回に再登板した先発の藤末流魁(るかい)投手(3年)が満塁弾を浴びた。

「勝たせてあげたかったというのが率直な気持ちです。先発の藤末が緊張からか序盤に息が上がっていた。でもあいつが打たれても仕方ない。そういう思い入れがあった。非はありません。よく頑張った」とエースへの信頼を明かした。

藤末は「力みが出ました。監督にとっての最初の夏に甲子園に行きたかったです」と悔やんだ。

土井監督は「今の3年生には『大阪で一番弱い』と言い続けてきた。強豪とこういう試合ができた。当初はそういうレベルじゃなかった。1、2年生がいる中で、3年生は必死にポジションを守ろうと成長してくれました」と、ねぎらった。