昨秋、国体準優勝の能代が県大会から3戦連続2ケタ安打の計10安打で、通算22度目の決勝に駒を進めた。

先発メンバー唯一の2年生、山谷健人が投打で活躍。背番号5で先発し、6回を3安打2失点の投球。4番打者としても3安打3打点で勝利に貢献した。

失点の借りはバットで返した。立ち上がりに四球絡みで1点を失った。だが直後の初回裏1死二、三塁、走者一掃の三塁打で勝ち越し。投げては130キロ前半の速球と縦のスライダーを使い分け、5回表1死満塁の窮地も押し出しの1失点に抑えた。山谷は「フォアボールが多かった」と反省。今春就任のOB井川良太郎監督(30)は「粘り強く踏ん張って最少失点に抑えてくれた。合格点を与えたい」と評価した。猛暑の中、5点リードの6回裏2死一塁、1番三浦義幸外野手(3年)も中越えランニング2点本塁打でコールド勝ちに貢献。内野手兼任の山谷は「楽になりました。明日は打撃に専念します」と二刀流を貫く。