青藍泰斗(栃木)の硬式野球部監督(27)が体罰をしたことが1日、明らかになった。同校は今夏栃木大会で4強に進出。前身・葛生時代の90年(平2)には夏の甲子園にも出場している。

同校によると、同監督は7月4日夜、部の寮で2年生部員10人を正座させ、頭を平手でたたくなどした。当日は期末試験終了日で、野球部は自主練習をしていた。監督は10人がサブグラウンドで遊んでいるのを見つけ、その後、寮で平手でたたいたという。その様子は、一時的にSNS上にも掲載されていた。

同校は部員など70人超に聞き取り調査を行い、体罰と認定。7月30日には栃木県高野連に、同31日には栃木県に報告した。池沢敏英教頭は「該当部員にはチームに迷惑をかけたことにショックを受け、泣いてわびている生徒たちもいます」と話した。なお、聞き取り調査の結果、7月4日以外での体罰案件は確認されなかったという。

選手の精神面を考慮し、練習は休止中。早ければ今日1日に保護者会を行い、練習再開も含めて今後の運営を決めていく。監督への処分も検討されている。

池沢教頭は「教育の現場ではあってはならないことで申し訳ない気持ちです。2度と起きないよう再発防止に取り組み、子どもたちのケアもしっかりと行っています」と話した。