星稜(石川)が石川県勢初の甲子園Vを狙う。奥川恭伸投手(3年)の存在が大きい。6試合を勝ち抜くには寺沢孝多投手(3年)らの起用がカギになる。長打と足がある東海林航介外野手(3年)から始まり、勝負強い内山壮真内野手(2年)が4番に座る打線が援護したい。

東の横綱、東海大相模(神奈川)は初戦の近江(滋賀)が難関。激戦区をチーム打率3割9分9厘、同11本塁打の猛打で勝ち上がった。遠藤成内野手(3年)山村崇嘉内野手(2年)らの打線と豊富な投手陣を擁して4年ぶり夏制覇を狙える布陣を整えた。一方の近江は昨夏8強を経験した林優樹投手(3年)有馬諒捕手(3年)のバッテリーで悲願の頂点を目指す。

センバツ準Vで試合巧者の習志野(千葉)も気の抜けないブロックに入った。同4強の明石商(兵庫)は、149キロ右腕中森俊介(2年)が大会屈指の強打を誇る花咲徳栄(埼玉)を抑えられるか。

大阪代表の履正社も打線が強力。霞ケ浦(茨城)の好右腕を打ち崩せば波に乗れそう。筑陽学園(福岡)と作新学院(栃木)も好カード。智弁和歌山、仙台育英(宮城)、智弁学園(奈良)なども上位進出の力がある。