2年ぶり5度目の甲子園となった神村学園(鹿児島)は、佐賀北との九州対決を制して勝利した。出場3大会連続で夏初戦突破となった。

神村学園は1回、先頭打者の森口修矢外野手(3年)の中前打をきっかけに、犠打野選、敵失で1点先制。その後スクイズ、敵失で2点を加え、初回に3点を挙げた。

2回2死走者なしから3番古川朋樹(ともき)内野手(2年)、桑原秀侍(しゅうじ)外野手(2年)、田中大陸(りく)外野手(2年)の2年生クリーンアップが、3連続二塁打を放って2点を追加した。さらに3点リードの7回には敵失で2点を加えた。

佐賀北は神村学園先発の田中瞬太朗投手(2年)の前に、4回まで毎回走者を出しながら得点に結びつけることができなかったが、5回に犠飛で1点を返し反撃。6回には江藤謙伸外野手(2年)の適時二塁打でさらに1点を返した。

神村学園のエース田中瞬太朗投手は佐賀北の反撃を許さず、9回2失点の完投勝利。佐賀北は「がばい旋風」で全国優勝した07年以来となる甲子園夏勝利はならず。当時エースナンバーを背負い優勝投手となった久保貴大監督(30)の甲子園初采配初勝利はお預けとなった。