巨人長谷川国利スカウト部長(57)が12日、視察を続けてきた甲子園大会の注目選手について語った。この日で全49校が出場した。

【投手】

▼星稜・奥川恭伸投手(3年) バランス、球威、変化球の精度、全てが高校生としては突出している。マウンドでのプレートさばきも落ち着いており、センスを感じる。高校生の中で1人、プロか社会人の選手がいるみたい。

▼津田学園・前佑囲斗投手(3年) バランスが良い。変化球も、直球も、緩急をつけてストライクが取れる。得点圏に走者がいれば、ギアチェンジしてストライクが取れる。指先の感覚がいいのだろう。

▼霞ケ浦・鈴木寛人投手(3年) 素材として、背格好がいい。手も長い。直球、フォークがいい。プロでは、セットアッパーとしての可能性もあるのでは。

▼近江・林優樹投手(3年) ヤクルト石川みたい。緩急をつけて、体の使い方が上手。投球センスがある。同じ腕の振りで、インステップ。なかなか、打てない。

【野手】

▼八戸学院光星・武岡龍世内野手(3年) 球際が強い。投手からすれば、打ち取ったはずの球を当てられるのは嫌らしい。チャンスメークの打撃ができる。

▼花咲徳栄・韮沢雄也内野手(3年) プレー全般が柔軟。バットコントロールもうまく、逆方向に打てる。

▼東海大相模・遠藤成内野手(3年) 野手として見ているが、昨日(11日)は投手として出た。相手打者が差し込まれている。見た目以上に脚力がある。遊撃含め、三塁、外野といろいろな可能性を模索できる。

▼中京学院大中京・藤田健斗捕手(3年)

▼星稜・山瀬慎之助捕手(3年) 2人とも地肩の強さが目立つ。高校では、そうはいない。

▼智弁和歌山・東妻純平捕手(3年) 体は大きくないが、走攻守がそろっている。経験も豊富で、試合中に読んでやっている。

【2年生】

▼明石商・中森俊介投手(2年) 2年生なら、この投手。球威がある。

▼明石商・来田涼斗外野手(2年) 野球を楽しそうにやっているのがいい。

▼東海大相模・西川僚祐外野手(2年) スイングスピードがすごい。体も野球選手じゃないぐらい。

【1年生】

▼仙台育英・笹倉世凪投手(1年)

▼仙台育英・伊藤樹投手(1年) 笹倉君は1年生でこの舞台で投げるのがすごい。入学して、3、4カ月で対応している。野球センスがある。伊藤君も、しなやかさを感じる。