センバツ準Vの習志野が2回戦で姿を消した。先発の山内が打ち込まれ2回途中から救援した150キロ右腕・飯塚は「自分のせいで負けた。2年生の助けがあってここまできた。謝りたい…」と声を振り絞った。

力強い真っすぐに緩急をつけた投球で6回から7回には4連続奪三振。流れを作る投球も、少し高めに浮いた球を捉えられ4失点。粘りの野球が封じ込まれ、飯塚は「相手が一枚上でした」と涙を流した。

小林徹監督(57)は飯塚の成長を「周りが見られるようになった」と話した。内野は全員2年生。積極的に声をかけ話しやすい環境を作った。低めの制球力をつけるため、早朝から登校し1人で走り込み。陰で努力するエースの姿が、後輩たちの堅守を引き出し、飯塚の好投を後押しした。

竹縄、根本のダブルキャプテンに飯塚の3年生を中心とした仲の良さが、粘り強さの原点だった。「3年生にはお疲れさん、大変だったなと話したい」と小林監督。飯塚は今後の進路について「大学でやりたいという思いはあります」と話し、涙で今後の飛躍を誓った。