福岡大大濠が、今夏甲子園出場の筑陽学園に競り勝った。強豪同士が初戦から激突する好カードは接戦となったが、先制、中押し、ダメ押しと効果的に得点し12安打を重ねた福岡大大濠に軍配が上がった。

新チームの4番で投手でもある深浦幹也外野手(2年)は、1回の先制適時打と、5回の貴重な追加点となる適時二塁打を含め、5打数4安打2打点で打線をけん引した。「初戦が筑陽学園でビックリしたが、いずれ倒さないといけない相手だし、初戦から倒したいと思っていた。自分のバットで結果が出て良かった」と笑みをこぼした。

3回の挟殺プレーの際に、右手薬指付け根付近を負傷しながら、遊撃手から3番手として7回途中から登板した山城航太郎内野手(2年)は、最後の打者を三振に打ち取ってガッツポーズ。「右手の痛みはなかった。自分はピンチの方が燃えます」と胸を張った。

八木啓伸監督(41)は「この真夏に練習してきたことを出そうと選手に言っていた。厳しいゲームを乗り越えられてよかった」と今夏代表チームを撃破したナインの健闘をたたえた。