今春の北海道大会覇者・駒大苫小牧は、白老東・伊達に10-0、5回コールド発進となった。
1番・柄目(つかのめ)大作二塁手(2年)が、先頭打者本塁打を含め2安打2打点と活躍。チームを勢いづける高校初アーチを放った背番号17は「打った瞬間の感触はなかったがヒットの延長としてホームランになって良かった」と笑顔で振り返った
1回裏、無死。インコース高めの直球を振り抜くと、高く上がった打球はそのまま左翼手の頭を越えてスタンドに入った。2打席目は二塁走者を三塁に進める右飛、3打席目は1死三塁で右前に適時打を放った。「つなげることを考えてコンパクトに振りました」。本塁打の後も徹底しているチーム打撃を忘れなかった。
マルチな役割を果たす。投手として入学して昨秋からベンチ入り。佐々木孝介監督(32)からは「経験豊富な選手が引っ張って欲しい」と期待され、新チームからは内、外野の練習も始めた。この日の登板はなかったが、練習試合では救援で二塁からマウンドに上がるタフな状況もある。「チームの戦力になるならどこでもやります。いつでも準備はしています」と気合は十分だ。
3回戦は苫小牧中央と戦う。相手のエースは17年全国中学で優勝した根本悠楓(2年)。中学3年時は胆振大会で打ち崩せず、1-8で敗れている。今季、チームとしては公式戦で2戦2勝だが中学時代から続くライバルとしての意識は変わらない。「一戦必勝で戦っていきたい」。2年ぶりのセンバツ出場に向けて攻守でチームをリードする。【西塚祐司】