今夏の大阪大会準々決勝で敗退した大阪桐蔭の新チームが、初の公式戦に臨み5回24得点のコールド勝ちで白星発進した。

スキのない野球を展開した。初回、無死一、二塁から3番吉安遼哉捕手(2年)の適時打で先制。4番西野力矢内野手(2年)も適時二塁打で続き、中軸の連続適時打で攻撃のリズムを作った。なお、1死二塁から6番船曳烈士外野手(2年)の左越え2ランで追加点を挙げると、8番上野海斗外野手(2年)も左越えソロを放ち、この回打者一巡で6得点した。

2回にも無死一塁から4番西野が「上からたたいていくことを意識した。ライナーの良い当たりで出来ている」と中越え適時二塁打で7点目を挙げるなど、この試合4安打3打点。打線も攻撃の手を緩めることなく、毎回得点で4本塁打を含む19安打24得点だった。 先発の藤江星河投手(2年)は3回1安打無失点。投打のかみ合った展開で公式戦1勝目を飾った。

手堅い試合展開を見せたが、西谷浩一監督(50)は「勝ちたい思いを表現しようという話をしました。まだ仕上がっているとかではなく、勝つことによって集中できると思います」。この夏は同じ大阪の履正社が夏の甲子園で優勝。「同じ大阪でやってきた仲間というか、刺激になります。対履正社ではないですが、この秋頑張る刺激になります」と、この秋もともに凌ぎを削っていく。

新主将には薮井駿之裕内野手(2年)が就任。「去年負け通して、逆襲したい気持ちです」と力強く話した。