昨夏の覇者・中越は初戦の2回戦、昨秋4強の帝京長岡を5回コールド、15ー0で破った。初回、2番渡辺恵多遊撃手(1年)の右中間適時二塁打を皮切りに、毎回得点と打線が爆発。

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中越が初回から猛攻を仕掛けた。四球で出塁した1番・酒井龍聖右翼手(2年)が二盗を決めると、2番・渡辺が右中間を破る適時二塁打を放ち先制。相手に息つく間も与えなかった攻撃を「通常なら送りバントの場面だが初戦なので思い切って打たせた」と本田仁哉監督(43)。この後、5者連続四球などもあり初回に一挙8得点。「先制点は大事なのは分かっていたので、自分が決めることができてうれしい」。チームに勢いをもたらした一打を渡辺は笑顔で振り返った。

最終回となった5回には渡辺は投手としてマウンドにも上がった。2つの空振り三振を奪う3者凡退に抑え、試合を締めた。「直球の走りが良かった。点差があったので緊張感なく投げられた」。投打で圧勝発進に貢献したが「個人としては走塁の部分など細かいところを修正しなくては」と反省も忘れなかった。

新チームで夏にメンバー入りしていたのは主将・広瀬航大内野手(2年)だけ。経験不足も心配されたが「点差がある中でも、しっかりと四球を選んだり盗塁を決めたりと、そつのないところが良かった」と本田監督。隙のない野球を展開した試合内容に手応えを感じていた。【山岸章利】