西部覇者の浜松西が、8-4で今夏準優勝の駿河総合に逆転勝ちした。エース左腕の内山真一(2年)は9安打を浴びながらも、粘投。自身2度目となる公式戦完投勝利でチームを8強に導いた。

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浜松西の内山真が、粘りながらマウンドを守りきった。初回から3回まで毎回、先頭打者に二塁打を浴びた。それでも、大崩れしなかった。「低めに集めることを心掛けて投げていた」。3失点した6回以降は、投球を修正。コースを突く直球と緩いカーブを織り交ぜながら、的を絞らせなかった。公式戦での完投は、今大会の西部地区予選以来2度目。「後半は自分の投球ができた。試合中に修正できたことが大きい」と胸を張った。

地区予選では2年連続優勝。昨年は、初戦となった県大会2回戦(浜松球場)で東海大静岡翔洋に敗れた。内山真は「ベンチから見ていただけで何もできなかった」。悔しい敗戦から1年。今年は、昨年と同じ浜松球場で、同じ中部勢を破り、リベンジを果たした。次戦は名門静岡商が相手だが、西部覇者としての意地がある。内山真は「最少失点でしのぐ自分のピッチングがしたい」と力を込めた。【神谷亮磨】