日本高野連は20日、大阪市内で第3回「投手の障害予防に関する有識者会議」を開き、「1週間で500球まで」の球数制限をかける方針をまとめた。

11月の高野連理事会に答申し、決まれば来春の甲子園から導入の見通しだ。3年間は試行期間とし、強制力はもたない。3年後にデータを検証してルール化する運び。対象は甲子園大会と地方大会。軟式にも適用される。座長の中島■信氏(慶大教授)は「日ごろの練習から健康管理を徹底してもらいたい」と語った。

「1週間」に入る試合数は、今夏の甲子園だと3回戦から決勝戦までの4試合が最多。継投で戦う高校が増えてきており、同大会で球数オーバーに該当する投手はいなかった。

また詳細未定ながら、3日連続登板の禁止も理事会への提案に盛り込む。昨年、新潟県高野連が独自発表した1試合100球案に端を発した球数制限の議論。有識者会議のメンバーに入っている同高野連の富樫信浩会長は「率直にありがたい。さまざまな議論が進む可能性が出てくる。各県は日程緩和も検討するでしょう」と納得していた。

※■は隆の生の上に一

▽元横浜監督・渡辺元智氏(74)「改革そのものは賛成です。でも、投手が一人のチームや公立の人数が少ないところは問題ある思う。どう考えるか課題。金属バットの危険性に関しては提言してきたので見直して欲しい」